01 ある木枯らしの日に〜オーストリア人のレストランの中国人が作ったロシア料理〜
わけのわからないタイトルですが、実話です。何年か前に"Tramps"に、あるオーストリア人がオーナーのレストランから演奏の依頼がきました。内容はRussian party"といわれ、ロシアっぽい曲をやってくれとのことでした。その日はとても寒く木枯らしが吹いていました。行ってみると、なんとなくうさん臭いロシア料理らしきものがならんでいて、どうやらそれを作っていたのはそこで働く中国人シェフだったという…このことは今でも印象に残っていて、そのなんともいえないインチキくささが楽しくて、こんな曲ができました。
02 ゴブリンのなみだの石
ぽろぽろぽろ。ゴブリンが泣いています。いじけています。それを一生懸命鳥たちがなぐさめています。するとなみだは石になります。深い深い森の中のおはなしです。
03 ねこのポルカ
ヴァイオリンのmaruseの愛猫"にゃんちゃん"の曲。捨て猫だったにゃんちゃんの生活を描いた、まさに親バカの極みといえる曲。途中でにゃんちゃん渾身のひと鳴き入ってます。
04 ゆかいな馬車屋
以前、岩手県花巻の宮沢賢治聖誕祭というのに出演しました。そのときなにか賢治にちなんだ曲をやろうということになりました。いろいろ探していると、"セロ弾きのゴーシュ"の中に"ゆかいな馬車屋"という曲が出てくることがわかりましたが、聴いたこともない曲だし、だいたい実際そんな曲があるかどうかもわからないので、"じゃあ作ってしまおう"ということで出来た曲です。二人の合作です。
05 夏のむこうに
これも賢治聖誕祭の前に作った曲。季節はちょうど夏のおわりごろで、maruseとしてはそのころが一年中でいちばんさみしいっていうか、なんていうか、そんな風に感じるのです。そんな気持ちと、以前行ったことのある花巻の風景を思い出しながら作りました。
06 Csardas チャルダッシュ(おまけ)
V.Montiの名曲チャルダッシュは"Tramps"の大好きな曲です。2003年のライブで気に入った演奏があったので、入れてみました。